日本の故事ことわざ編・身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ

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身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ

自分の身を犠牲にしてもいとわないくらいの

決死の覚悟をもって事にあたれば

窮地を脱することも出来る。

また、初めて物事に成功することも出来る。

といった意味。

この言葉は、次のような和歌の中にもみられる。

◆惜しむとて

 惜しまれぬべき此の世かな

 身を捨ててこそ

 身を助けめ

◆川水に

流れ流るるちから藻も

身を捨ててこそ

浮かぶ瀬もあれ

コメント

志をたてて、何かを成就しようととする場合

失敗お恐れ、わが身をかばっていては

なんにもできないだろう。

捨て身の気持ちになってかかると

おのずから、明鏡止水の心境に達して

成功するものではあるまいか!

目は口ほどに物を言う

わざわざ口に出して言わなくても

目の表情ひとつで、自分の思いを相手に

伝えられるという意味です。

「諸国大名は弓やで殺す。

糸屋の娘は目で殺す。」

というのもあります。

大名の殺すのはむしろ敵方の武将や兵卒だが

糸屋の娘の殺すのは、

若者の心である。

「人間のまなざしが相手を殺すことができるならば

街という街は

市街でいっぱいになるだろう。」と

言ったのは、フランスの詩人ですが

人間の心にある殺しの心はまことに恐ろしい。

苦しい時の神頼み

いつもは神や仏に手もあわせることもしない

信仰心のない者でも

困難にぶつかったり、災難がふりかかってくると

あわてて神仏に祈って助けを求める人々のなんと多いことか。

そんな身勝手な行為のたとえです。

受験生が合格祈願の絵馬を神社にあげ

祈っているのはもう見慣れた風物になってますが

あれなどは典型的な苦しい時の神たのみ。

受験生の立場になってみると

一方的に非難したりできないだろう。

心理学者に言わせると神仏に祈ってくると

よし大丈夫という自己暗示にかかり

精神的に安定するから

まったくのムダではないとか。

老いての後学

老い先短い人が

「後学のために・・・・」などと言って細かいところを

いちいちせんさんすることせんさんすること。

あまり好奇心のある老人は若者に敬遠されるが

知的好奇心を失った人は

精神的な若さを保てないだろう。

身体的な若さは

性ホルモン分泌を中心とするホルモン環境に

支配されるが

精神的なわかさは

ホルモン分泌にまで影響をおよぼす。

知的好奇心を持ちつづけ、いつも生活意欲をもって

周囲の出来事に積極的に対処していく姿勢を

崩さなければ、少なくとも精神的な

老化はやってこない。

「おいての後学」をおおいにすべきです。

学ぶのに年齢などあるわけはないし

老人を敬遠するような若者はすでに

精神がおいています。

相手にしないこと。

氏より育ち

たとえ血筋や家系、生まれつきがよかっても

育つ環境しだい。

努力しだいで、どのような立派な人間にもなれるという意味。

氏が遺伝とすれば、育ちは、環境によって

後天的に身につくものである。

人間を決めるのは遺伝か環境かによって

双生児の研究からはっきりと断定できない例が

たくさんあることがわかっている。

が、新しい皮質でいとなまれる精神活動は

環境の影響を大きく受け、古い皮脂でいとなまれ精神活動は

遺伝の影響がかなり強いというのが学者の一致した

意見です。

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