言霊
言霊という言葉があります。
言葉にはエネルギーがあって
いい言葉には、ひとを病気にしてしまうぐらいの
毒性もあると言われています。
自己啓発や、心の世界のことを学ぶとき
当然のようにこの「言葉」に
気をつけるようになります。
「ありがとう」「感謝します」
「ついてる」「おかげさまで」
「嬉しい」「楽しい」
という言葉を心がけて使うようにですね
とても響きのいい、素晴らしい言葉です。
そして、そういう言葉を使うといいよ
というのは、そういう言葉を使って
いいことがあった人達です。
何事も、形から入るのは大切です。
たとえ心がこもっていなくても
そうしていれば、そのうち心が
入ってくることがあります。
心理療法の一つに
「ミラクルクエスチョン」
というものがあります。
「ミラクル」つまり
「もし奇跡が起こったとしたら」
という質問で、問題が解決した未来を
想像してもらいます。
そして、うまくいっていることを
想像した未来の自分の行動の中で
今すぐにでもできることがあれば
今やってみる。
すると
今のうちから「ありがとう」と
癖をつけると、すべてが
うまくいった未来がくる可能性が
高まるということです。
また、NLPという心理学の手法でも
「モデリング」というものがあります。
これも、自分が尊敬している人や
自分がなりたいと思っている人の言葉を
真似たり、成りきって、その考え方や
信念までも取り入れたりすることで
理想の状態に近づいていくというものです。
実際、そのようにしてうまくいき人が多いので
本来は効果のある方法なのです。
そう、いい言葉を使うということは
いい波動も出すし、いい状態を
作り出せるはずです。
でも、実は、やればやるほど
苦しくなってくる人がいます。
「ありがとう」と口にしてみても
腹が立っているとか、納得できないとか
ひどい目に遭った時に
「感謝します」「ツイてる」とは思えない。
でも、きっといいことがある筈だからと
いい言葉を使い続ける。
そして、「私は問題ないのよ」と
平気なふりをする
いい人ひとのふりをしてしまう。
私は人の悪口や
愚痴を言たりしないのよ、と
自分に嘘をついてしまう。
「大丈夫」と言っている人ほど
「大丈夫じゃない」のかもしれません。
そして、ますます苦しくなってくる
そんな時は、思い切って
愚痴や悪口を言ってみてください。
思い切り「体から、その黒いエネルギーを
排出するデトックスです。
まずは「怒り」を放出してください。
それらの本音を放出して
そして、改めていい言葉を
使ってみてください。
ただし、いつもそうやって
愚痴や悪口、不平不満ばかり言っていると
本当に神様は味方してくれません。
すると、不思議なことに
そういう愚痴を言いたくなくなってきます。
我慢して溜めこんでから
気分が悪くなったり
顔色や表情に出てしまうんです。
乗り越えられないことは神様は用意しない!
もしも僕が神様だったとしたら。
日本で生きている
僕という魂の入った人間に
どうなことをさせるだろうか。
ただ、のんびりと、幸せに
ふわふわと過ごさせるだろうか。
魂を鍛え、成長させるためのことを
するだろうか。
たぶん、後者を選ぶだろう。
そのためには、何をするだろう。
たぶん、試練を与えるだろう。
ちょっとがんばれば乗り越えられる試練
すごくがんばれば越えられる試練。
間違っても
乗り越えられない試練は用意しないだろうね。
ちょうど、先生が
テスト問題を作ってるのと
同じ気分かもしれませんね。
ちょっと引っかけてみたり
点のとれる問題を用意してみたり
すごく難しいのを混ぜてみたり
どこかにヒントを用意したりしたり。
テスト中に答えを教えるわけにはいかない。
別に100点をとらせるのが
目的でもない。
でも生徒が
うんうん悩んで考えて立ち止まって
「あ!!」と叫んで
ペンを走らせ始めたとしたら
先生はにんまりと笑うかもしれません。
「わからんわ」
「センセ教えてや」と投げやりで
「難しすぎるわ」
と文句をいう生徒にはどうするだろう。
にゃっと笑って
自分で考えるまで待つのかもしれない。
全然解けなくても
明るく取り組む生徒には
「けれなら解けるだろ」と
簡単な問題を出すかもしれない。
通りすがりに、ポンポンと
答えを指してやるかもしれない。
「センセ、ヒントだけください」
といわれたら、ちょっとだけなら
ヒントを出すかもしれない。
すべて、成長を期待するから
がんばって、がんばって
苦労して、工夫して
魂は磨かれていく。
僕は神様なら
きっとそんなことを楽しむだろうな。
そう思った。
-心屋仁之助-